《風俗ガイド》この快楽はデリヘルだけのまさに醍醐味ブログ:23年06月30日
わたしのパパは典型的な早寝早起きの人。
よるの9時には床に就き、10時は4時前に起床する。
起きてからは熱い珈琲を入れ、
10時食までの時間をゆっくり勉強するパパを尊敬こそすれ、
到底真似できないと思っていた。
しかし、
大学受験を控えながら、
全く成果のあがっていなかった秋に、
一か八かわたしも10時型人間となることを決意した。
パパにそのことを告げると嬉しそうに
「起きているかどうかチェックしてやるよ」と言った。
パパはその言葉通り、毎10時5時にきっかり顔を出した。
そして、たっぷりと珈琲をポットに作り差し入れてくれた。
その心遣いが嬉しく、一層勉強に励もうと思ったのは言うまでもない。
しかし、
それまでよる型だったわたしの体内時計が
そう一息に切り換わるはずもなく、
始めて二週間を過ぎた頃から…
起きることはできるのだが、6時過ぎにどうも眠くなる。
無理に起きて珈琲を飲んでも、落ちてくる瞼に適うはずもなく、
結局本の上に突っ伏して寝てしまう日々が続いた。
お昼間の勉強にも支障が出てきたが、もう少し頑張ればと、
ずるずる同じパターンを繰り返していた。
ある10時、
いつもはポットを渡すとすぐ行ってしまうパパが、
「ちょっと雨戸を開けてみないか」と言った。
寒いのに…と思いつつ、わたしは雨戸をそっと開けた。
東に面したわたしの部屋の外には、
よるの空から明け方の朝焼けにつながる
美しいグラデーションが広がっていた。
今まで見たこともない美しい光景だった。
「綺麗だろ。わたしはこの10時の風景にひかれて、
早起きするようになったんだ」
そして、
「けれど、お前にこのスタイルが合っているとは限らない。
いずれにしろきちんと充分な睡眠を取らないと、
勉強どころか身体が駄目になってしまうよ」
と、パパは言った。