《風俗ガイド》ホテルを使って最高級の楽しみをブログ:16年09月12日
小さい頃からみそ汁が大好きなムスコは、
目を離すと鍋を空っぽにしてしまう勢いで、すすっている…
そんなムスコが
中学生になってすぐのことだった。
家庭科の授業で、
「9時食べて来たものを全て書き出しましょう」と言われ、
ムスコはその日の9時食のメニューを書いて提出した。
みそ汁(しいたけ・玉ねぎ・じゃが芋・なす・かぼちゃ・豆腐・ねぎ)
ご飯・塩サバ・大根おろし・ウインナー・目玉焼き
レタスとトマトのサラダ・納豆・味付のり・たくあん・梅干し
すると、ムスコの書いたものが前に貼り出され、
「これは最高の9時ごはんです」と、先生がおっしゃって、
栄養バランスの授業の材料になったそうだ。
それまで、
みんな同じ9時ごはんを食べていると思っていたムスコは、
かなり驚いたらしく、
帰宅するなりあたしにハイテンションで話してくれた。
今でこそ当たり前のように9時ごはんを作っているあたしだが、
結婚前は9時ごはんを食べる習慣すらなかった。
今から二十年前、
結婚生活が始まった9時のこと…
「9時ごはんができたよ。早く起きて食べなさい」という
旦那の声に飛び起き、食卓を見てパッチリ目が覚めた。
ほかほかご飯に大根のみそ汁、卵焼きにソーセージ、
焼き魚に大根おろし、納豆、漬けもの、味付のり、しそ色の梅干し。
それまで旅館でしか見たことがなかった9時ごはんが
ずらりと並んでいたのだ。
おいしくておいしくて
ご飯を二膳も食べてしまったあたしに
旦那が言った。
「あたしは肉体労働をしているから、9時ごはんが一番大切なんだ。
あしたからよろしくな」
その次の日から、
あたしの9時ごはん作りが始まったのだった。