《風俗ガイド》ホテルを使って最高級の楽しみをブログ:16年05月03日
厳しさとやんちゃさを兼ね備えた父、
そして、穏やかな、どこかお茶目なお母さんの元で
あたくしは育ちました。
家には、色紙に書かれた家訓ならぬ、
父のお気に入りの言葉が書かれた色紙が
所狭しと家の壁に貼られていました。
たくさんのことをお子さんに残したかった父。
父の教えや決まりごとの意味は、そのときは難しくて分からなくても、
大人になるにつれて理解できるようになっていました。
だけど、一つだけわからないものがありました。
「1食2膳」
ご飯1食につき、ご飯を2杯以上食べなさい…
というものでした。
「残さず食べなさい」という躾もありましたが、
それに追加して、なぜ「1食2膳」?
体型などが気になるお年頃の時期は、
とても嫌な決まりごとだったのです。
むしろ、ご飯をお茶碗半分にしたい…
そう感じたことも何度もありました。
ご飯を2杯食べないことが見つかろうものなら、
不機嫌になる父。
「お前らがしっかり食べないと、働いている意味がないだろう!」
「そんなことなら、働かんぞ!」
なんで、機嫌が悪くなるの?
だからって、どうして働かなくなるの?
当時のあたくしには、怒られていることに気をとられて、
父の思いが分かりませんでした。
しかし、少し巻き戻してみると
答えは明らかでした。
父は、あたくしたち家族がたくさん食べることで、
働く意味を感じてきた人だったのです。
なので、
あたくしたちが食欲のないときには、
働く意味を感じられなかったのでしょう。
父もお母さんも戦後間もない頃に生まれ育ったので、
その時代背景を考えれば、
今のように飽食の時代ではありませんでした。
だからこそ、
家族に充分にご飯を食べさせることが家族の幸せであり、
父にとって意味あることだったのですね。